外反母趾などの指が痛みや変形を伴う症状には、まず『足首が安定すること』が第一条件です。
病院などでは外反母趾の改善方法として、良く推奨される❝タオルギャザー❞といわれる、足の指でタオルを手繰り寄せてくる動きがありますが、この方法をやってもなかなか改善まで行かないのが現実です。
足の親指の筋力が低下しているので、指で何かを握る運動を推奨されがちなのですが、特に重度の外反母趾の場合などは、痛みでタオルをつかむことさえ難しい場合があります。
ではどうすれば『足首が安定すること』ができて、外反母趾が改善するのでしょうか。
手の指の変形も足の指と考え方は同じなので、ちょっとこちらで確認していきましょう。
手の指にグーっと力を入れて手を握ると、手首のあたりに筋が表れて、筋肉が働いているのがわかりますね。
安定した手首の動きができているので、手の指もしっかり力を入れることができます。
これと同様に足首の筋肉が正しく働かないと、足の指は安定して力を発揮することができません。
そして弱い部分は使わなくなり、それを補うように他の部分が過剰に働くので、関節が歪んで変形したり、痛みが出たりします。
では、足首の具体的なトレーニング方法はというと、、、
こちらの足首を支えている、2つの筋力バランスをとっていくことで、安定した足首を手に入れることができます。
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・後脛骨筋:足の内側を支えている筋肉
・腓骨筋 :足の外側を支えている筋肉
<具体的なトレーニング例>
●後脛骨筋と腓骨筋を単体で動かすトレーニングをそれぞれ行う
(この ”単体” で動かすのがポイントです)⇒
↓
●タオルギャザーを行う。
↓
●足指のストレッチを行って指を伸ばす
ゆがんでいる足の指にだけアプローチするのではなく、ゆがんでいる原因となっている箇所からまず修正していくことで、低負荷でも効果の高いトレーニングができるんですね。
この単体で動かすということが可能なのが、「関節トレーニング」の大きな特徴でもあります。
ただ、外反母趾は変形が大きく進んでしまうと、トレーニングでは完全に元の形に戻せないことが多いです。
足の指に痛みが出たり、変形してきたかな?と思ったら、早めのタイミングでぜひトレーニングしてみてください。
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