これまでどんな施術や治療を受けても腰痛が改善しないとおっしゃっている方の場合、忘れるくらい前の足首周辺の負傷が根本原因になっている可能性があります。
これまでに、初めて腰痛を訴えられていた方に、関節トレーニング施術やセルフケアをさせて頂いた時に、腰回りや股関節あたりの筋肉や骨格のバランスを整えただけでは、スッキリと改善しないケースがありました。
トレーニングや施術を進め中で、どうも足首周りの動きがぎこちない、、、。
ご本人が記載してくださった、問診票を再確認しても特に足回りのお怪我の履歴はなく、トレーニング前のカウンセリングでも痛みは腰以外になし、、、。
「右足の足首周りの動きがスムーズじゃないですね。過去に何かお怪我されたことはないですか?」とお伺いすると、
「ないですね~。」とのこと。
「そうですか、、、。左と違って、なんだかぎこちない感じで関節が動くので気になって。」
「・・・・・・・?ん?・・・。 あ!そういえば30年くらい前に、学校の帰りに自転車で転倒して右足のくるぶしを複雑骨折したことが!。すっかり忘れていました💦。」
また、他の方のケースでは、学生時代に右足小指側の甲を骨折されていた経緯を思い出されていました。
今現在痛みが出ていないことと、直接腰との関係があるとは思いもよらないので、古傷の記憶は出てこなかったんですね。
ちなみに、いずれの方も、足首の関節トレーニングを実施することで、その場で腰の痛みが改善されました。
全てのケースに当てはまるとは言えないですが、このようなパターンは、腰痛だけでなく、首や肩、膝などの不調にもあてはまります。
体には生まれてからの「歴史」が刻まれていますので、不調が生じて弱い部分ができると、過去に弱くなった部分にも気づかないうちに影響が出て、痛みを引き起こしていることがあります。
それだけに、今の不調の根本原因をしっかりと見つけて、きちんとケアしておくことで、将来の体の不調を最小限に抑えることができるのではないでしょうか。