むくんでいる箇所をマッサージしても、一時的には状態が良くなりますが、慢性的なむくみは根本改善されることはありません。
そもそもむくみは、何らかの病気が原因でなければ、血液の流れが悪くなり、毛細血管やリンパ管などから水分が漏れ出して細胞の周りに溜まってしまうことで起こります。
また、下半身のリンパ管が沢山集まっている部分（リンパ節）は、脚の前側付け根のあたりにあるので、この近くにある筋肉、主に「腸腰筋」が硬くなることで、リンパの流れが格段に悪くなり、脚のむくみが非常に出やすくなります。
マッサージでは、むくんだ部分の血流を一時的には解消するかもしれないですが、この根本的な原因に対応していないので、施術が終わった後にはすぐ元の状態に戻ります。
また、リンパがたまった状態で強いマッサージをすると、血管を傷つけてしまうなど、逆効果になることもあるので注意が必要です。
むくみをしっかりと改善していくには、その大きな原因となっている、「腸腰筋の緊張をとる」ことと、「鼠径部のリンパ節の流れを良くする」ことにフォーカスすることで改善に向かいます。
具体的には、
・腹部と背中の「多裂筋と腹横筋」をトレーニングして腸腰筋をサポートする
・足首の動きを良くして、広い歩幅で足を上げて歩けるようにする
また、運動効果を上げるために、緩めた腸腰筋をじんわりと20～30秒ほどストレッチを行うとよいでしょう。
後は、ストレスやホルモンバランスの乱れ、寝不足などでもむくみは出やすくなりますので、夜にはゆっくりと入浴して、リラックスする時間を持つことも、トレーニングと併せておすすめです。
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